―― プロローグ:配られたカードは、あまりに不条理だった
あの日、僕らが社会という名のゲームにエントリーした時、画面に映し出されたのは「難易度:HARD」を遥かに超えた、バグだらけの無理ゲーでした。
バブルの宴の残骸が散らばる中、入り口の扉(新卒採用)は固く閉ざされ、やっとの思いで潜り込んだ先は、個人の尊厳を燃料にして回るブラック企業という名の「搾取のダンジョン」。 怒髪天が歌う「プレイヤーⅠ」のフレーズが、これほどまでに胸に突き刺さるのは、私たちが誰に代わってもらうこともできず、たった一つの命(ライフ)を削りながら、この不条理なステージを今日まで進めてきたからに他なりません。
―― 搾取と自己責任という「毒」の沼を越えて
「代わりはいくらでもいる」 「すべては君の努力不足だ」
社会が投げつけてきた冷徹な「自己責任論」という石礫は、私たちの心を蝕み、働く意欲という根源的な光を奪おうとしました。働けど働けど、得た利益は上の世代の既得権益に消えていく。実質的に自分たちで組織を回し、疲弊し、それでも「正社員であるだけマシだ」と自分を説得して蓋をする……。
それはまさに、激戦地からボロボロになって帰還したのに、誰からも労われることなく、街角で「迷惑な存在」として透明化されていった、かつての傷痍軍人の方々の悲哀に重なる姿でした。
―― 救いは、足元と「根」の中にあった
絶望の淵で、私を救い上げてくれたのは、現代社会の薄情な物差しではありませんでした。 八木龍平さんや崔燎平さんの言葉に耳を傾け、自らの足で区役所を巡り、戸籍を遡って作り上げた「家系図」。 そこには、幾多の飢饉や戦乱を生き抜き、命を繋いでくれたご先祖様の執念が刻まれていました。 護国神社の英霊の方々が命を懸けて守ろうとしたこの国の地平に、今、自分が立っているという確信。 氏神様の静かな境内で感じる「見えない守り」。
社会というシステムには見捨てられても、私は決して「独り」ではなかった。悠久の時の流れの中で、私は無数の願いによって生かされている「プレイヤーⅠ」なのだと気づいた時、心の傷は静かに癒やしへと向かい始めました。
―― 武器を研ぎ、明日へ進む
私は未だ、世間が言うところの「勝者」ではないかもしれません。 しかし、氷河期という荒野で、自力で掴み取った「資格取得」という武器は、誰にも奪えない私の誇りです。搾取され、打ちのめされながらも、私はこの技術(スキル)を盾にして、今日まで生き残ってきました。
「生き残ってこれて、本当によかった」
このブログは、時代の犠牲者としてではなく、不条理なゲームを攻略し続ける「一人の現役プレイヤー」としての記録です。 後輩世代への祝福と、消えない葛藤。失われた時間の回収と、静かな祈り。 同じ痛みを知る仲間たちへ。そして、これからを生きる若きプレイヤーたちへ。 社会の冷たさに凍えそうになった時、ここがあなたの魂を温める「セーフティゾーン」になることを願っています。
コントローラーを置くその日まで、僕たちの冒険は終わらない
「東大教授は『格差は埋まらない』と言った。確かに数字の上ではそうかもしれない。
でも、僕は知っている。残業200時間の泥沼の中でも、上の世代に搾取される不条理の中でも、自分のルーツを辿り、祈りを捧げ、誰にも奪われない技術を一つずつ積み上げていけば、魂まで搾取されることはないのだと。
数字の格差に絶望する前に、自分の『根』と繋がること。それこそが、この無理ゲーを攻略する唯一の隠しコマンドなんだ。」
【追記:コントローラーを握り直して ― 魂の整理整頓(クリーニング) ―】
最近、ある言葉に出会いました。「1秒1秒は自分の寿命である」という言葉です。
振り返れば、僕らプレイヤーⅠの寿命(ライフ)は、あまりに理不尽な形で削り取られてきました。ブラック企業の無慈悲なノルマ、搾取を当然とする上司の我欲、そして社会が押し付けた「自己責任」という名のデバフ。私たちは、自分自身を救うこと以上に、誰かの利権のために、大切な命の時間を差し出してきたのかもしれません。
けれど、もうその「重荷」を背負い続けるのは終わりにしようと思います。
江原啓之さんが説くように、住まう場所や人間関係、そして何より「心の在り方」を整理整頓することは、自分の中に「福」を招くための聖なる儀式です。
僕は、自らの家系図を紐解き、ご先祖様の歩みを知り、護国神社の英霊の方々の志に触れることで、ようやく自分の中の「本当の持ち物」が何であるかに気づくことができました。
社会が勝手に貼り付けた「格差」や「不遇」というレッテル。
かつての職場で見せつけられた「傲慢」や「無責任」という汚れ。
それらは、僕の人生にとって「もういらないもの」です。
「今まで僕を鍛えてくれて、ありがとう。でも、もうお別れだ。」
そう心の中でお焚き上げをしながら、僕は今、建築関連資格所持としての確かな技術という「磨き抜いた武器」と、ご先祖様から受け継いだ「命のバトン」だけを持って、新たなステージに立っています。
たとえこの先も人生がハードモードであったとしても、心の部屋を綺麗に整え、氏神様の守りの中で呼吸を整えていれば、もう誰かに魂を搾取されることはありません。
失われた30年を嘆く時間は、もう十分に過ぎました。
これからの1秒1秒は、僕を守ってくれる目に見えない存在たちと、そして何より、今日まで生き抜いてくれた自分自身のために使い倒していこうと思います。
さあ、画面の向こうのプレイヤーⅠたち。
余計な荷物はここに置いていこう。
僕たちの本当の攻略(ゲーム)は、ここから始まる。